相

作家名	UJIYAMA, Teppei　宇治山哲平　1910-86
制作年	1975
素材・技法	キャンバスに油彩
サイズ（cm）	89.5×130.5
Title	State
Date	1975
Material/ Technique	oil on canvas
Size (cm)	89.5×130.5
作品解説	戦前は木版画やキュビスムを取り入れた油彩を制作していたが、戦中戦後の頃から抽象表現を模索する。1962年に始めた「絵画」シリーズから、本作のように〇△□の簡潔な形と鮮やかな色彩が現れた。形態と色彩そのものを楽しむかのように円型や十字が画面に配され、宇治山を純粋抽象画家たらしめたシリーズとなった。

宇治山哲平

	UJIYAMA, Teppei
	1910-86
作家略歴	画家。大分県日田市に生まれる。1929年、大分県日田工芸学校に入学し、漆芸、蒔絵の技法を学ぶ。漆芸のデザインを手掛けるかたわら、独学で木版画を学び、35年より国画会に出品を始める。39年に油彩画へ転向、福島繁太郎の知遇を得る。44年、国画会会員となる。64年、イラン、エジプトへ遊学。古代ペルシアやエジプトのレリーフの造形に感銘を受け、顔料に水晶や方解石の粒を練り込んだ独特の輝きを持つマチエールと、鮮やかな原色を用いて、独自の抽象表現を模索する。70年、随筆集『美について想う』刊行。71年、絵画シリーズで毎日芸術賞を受賞。同年、大分県立芸術文化短期大学学長に就任。86年に壁画《響》（サントリーホール）が完成した。