白い線

作家名	NAMBATA, Tatsuoki　難波田龍起　1905-97
制作年	1962
素材・技法	キャンバスに油彩、エナメル
サイズ（cm）	90.2×145.0
Title	White Line
Date	1962
Material/ Technique	oil and enamel on canvas
Size (cm)	90.2×145.0
作品解説	静寂な画面の中で、糸のように走る繊細な描線。白線は激しく躍動し、生命の鼓動や感情の起伏を表現している。本作を含め、難波田の作品はその抒情性豊かで清澄な色調により、日本的な感性を持つ抽象絵画ともいわれた。内面的なものの表現を探求し続けた結果、画面は自らの意志を超えたオートマティスムの技法により形象化された。

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	NAMBATA, Tatsuoki
	1905-97
作家略歴	画家。北海道旭川市に生まれ、まもなく東京へ移住する。1923年頃、高村光太郎に出会い影響を受ける。早稲田大学政経学部中退後、28年、川島理一郎に師事。翌年、国画会に初入選する。37年、自由美術家協会の結成に参加。戦後まもなく、都市の風景や北海道の自然をモチーフにした画面は次第に抽象化を強め、50年代半ばには自律的な線と色彩の構成による抽象絵画に到達した。海外の美術動向にも触発されながら、一貫して抽象表現を追求し、個展や現代日本美術展などへの出品を続ける。87年、東京国立近代美術館で開催された「今日の作家難波田龍起展」で毎日芸術賞を受賞。96年に文化功労者となる。