女の肖像

作家名	TOYAMA, Goro　遠山五郎　1888-1928
制作年	1921
素材・技法	キャンバスに油彩
サイズ（cm）	80.5×65.5
Title	Portrait of a Woman
Date	1921
Material/ Technique	oil on canvas
Size (cm)	80.5×65.5
作品解説	1921年、遠山はパリのアカデミー・コラロッシでゲランに師事した。ゲラン自身はセザンヌの影響を受けた作風であったが、指導においては古典絵画の学習とデッサンを重視した。本作はこの時期の制作で、女性の存在感と意志の強さが表現されている。外光派風から脱却し、構成を重視した重厚な人物表現へ移行しようとする過程がうかがえる。

遠山五郎

	TOYAMA, Goro
	1888-1928
作家略歴	画家。福岡県京都郡に生まれる。1909年、東京美術学校（現東京藝術大学）西洋画科に入学。在学中の11年、第5回文展に《早稲田》が初入選する。14年に渡米し、19年にニューヨークのナショナル・アカデミーに入学。20年に渡仏し、アカデミー・ジュリアンに入学するが、翌年退学し、アカデミー・コラロッシのシャルル・ゲランに師事する。滞仏中、ソシエテ・ナショナル展、サロン・ドートンヌに出品。22年に帰国。翌年、滞欧作品展を開催する。光風会会員となり、24年の第11回展より毎年出品する。また、帝展にも連続出品。人物画を得意とし、病を得て28年に早世するまで、フランスで身につけた本格的な油彩画技法で日本的な情緒を表現した。