原稿軸「吾輩は猫である(九)」35、36
登録番号 | 1976 |
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大分類 | 筆跡類 |
中分類 | 原稿 |
制作者 | 夏目 漱石 |
資料名(ヨミ) | ゲンコウジク「ワガハイハネコデアル」 |
鎌倉文学館は、源実朝、夏目漱石、与謝野晶子、芥川龍之介、久米正雄、里見弴、大佛次郎、吉屋信子、川端康成ら、300人を超える鎌倉ゆかりの文学者の文学資料を収集保存し、展示することを目的として、昭和60年(1985)に開館しました。
鎌倉文学館の本館と敷地は、以前、加賀百万石藩主前田利家の系譜である旧前田侯爵家の鎌倉別邸でした。鎌倉別邸は、明治時代中頃、第15代当主 前田利嗣氏が土地を手に入れ、和風建築の館を建てたことにはじまります。現在まで残る洋館は、第16代当主 前田利為氏により、昭和11年(1936)に完成しました。外観は、ハーフティンバーを基調とする洋風と切妻屋根と深い軒出などの和風が混在する独特なデザインです。内部も全体は洋風ですが、随所に和風が取り入れられています。第二次世界大戦後、佐藤栄作元首相が鎌倉別邸を借り、別荘として使用していたこともありました。昭和58年(1983)に第17代当主 前田利建氏より鎌倉別邸の建物が鎌倉市に寄贈され、建物の外観を残しながら補修と増改築を施し、新たに収蔵庫棟を建て、鎌倉文学館として開館しました。本館建物は鎌倉市景観重要建築物そして国の登録有形文化財となっています。現在、鎌倉文学館は大規模改修のため休館中で、令和9年(2027)4月に再開館予定です。