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鏡岩

名称ヨミカガミイワ
地域大川目町
所在地岩手県久慈市大川目町第31地割 鏡岩園地
指定年月日久慈平庭県立自然公園・昭和36年5月8日,三陸ジオパーク・平成25年9月24日
解説久慈渓流にある鏡岩は、板状の石灰岩が垂直に切り立ち鏡のように平らです。元は水平に堆積した地層が太古の地殻変動で垂直に立ち上がったもので、見事な景観です。
鏡岩は久慈渓流にある巨岩で岩肌はあたかも鏡の様に滑らかな形状をしています。その景観は久慈市出身の歌人「小田観蛍」が歌にしています。
「ここに来て わが魂(たま)は澄む 久慈川や 千尺(ちさか)の崖に うなじを反らし 小田観螢」
この岩は石灰岩という岩石からなります。約2億5,000万年前に温暖な海底で堆積したサンゴ礁が元になっており、滑らかな岩肌は石灰岩の地層が地殻変動によりほぼ垂直に立ち上がった部分が川に削られて地層面が露出しているものです。
鏡岩周辺には「イワギク」という石灰岩地帯に生育する特殊な植物(石灰岩植物)が生育しています。また鏡岩の奥には岩手の名水20選の1つ「不老泉」があります。石灰岩は地下水に溶かされて地下空間が形成されます。不老泉はこの地下空間を通じて集められた水が湧き出しているもので石灰岩地帯に見られる湧水の1つです。
鏡岩では石灰岩に関連したこれらの景観、植生、文化を見ることができます。
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