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論文

名称ヨミロンブン
地域小久慈町
所在地岩手県久慈市小久慈町第37地割32−1
解説STAHL UND EISEN 「クルップ・レン法の論文 昭和25年川崎造船から別会社となって、その初代所長となった西山弥太郎は、昭和10年ドイツのクルップ社の経営するマグデブルグ工場を見学している。この工場はすでにレン法を採用していた。西山は当時すでに、この論文を読んでいて、久慈砂鉄を利用しクルップ・レン法採用による工場建設を考えていたものと思われる。西山の異常なほどの砂鉄製錬にかけた執念は、この論文が誘引となったと考えてもけっしておかしくはない。ちなみにこの論文の発表は1934年(昭和9年)で、西山の洋行の前年である。」(プレート)全てドイツ語である。
内容【クルップ・レン法とは?】
直接製鉄法の一種。2度程度の傾斜で設置したロータリーキルン (回転円筒炉) 中に上部から鉄鉱石と粉炭を装入し、下部からガス、重油またはコークスの炎を送って加熱し、鉄鉱を還元。中央部付近で還元された海綿鉄は下端近くで 1200~1300℃の高温により半融状態となり、炉の回転で揺すられ小粒状のルッペになり排出される。

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