短刀

ME. No.41
資料分類名短剣 Dagger
現地名Dagger
素材木、エイの尾刺、白色顔料(石灰)、赤色顔料(赤土)、ガラス製ビーズ、貝製ビーズ、膠着材(パリナリウムナッツ+泥)、紐(植物製)
L.(㎝)
W.(㎝)3
H.(㎝)27
地域区分メラネシア Melanesia
推定収集地1ビスマルク諸島 アドミラルティ諸島/Bismarck Archipelago, Admiralty Islands
収集者小嶺磯吉
寄贈者松江春次
解説1 慶應大コレクションに含まれる短剣はいずれも剣身,着柄部,柄部の3 部位から構成され,剣身は黒曜石製石刃とエイの尾棘製に分かれる.柄部は木製で,剣身と着柄部は樹脂製の膠着材で接合される.多くは着柄部に装飾を持ち,赤褐色を基調に白色・青色・黒色で意匠が描かれている.石刃はアドミラルティ諸島産の黒曜石製を使用している.石刃先端部の細かな調整痕は,刃部形態の意識的な整形を物語る.着柄部には波線,鋸歯等の文様があり,柄部には交差文様が施されている.それぞれの文様は浮き彫りで表現され,凹部に白色顔料を塗り込み,凸部を青と黒で彩色している.エイの尾棘を刃部とするダガーは,貝製ビーズやガラス製ビーズで装飾されたものが多い.着柄部直下に人物像が彫り出された資料もある.

「文学部125年記念企画展 語り出す南洋の造形:慶應大所蔵・小嶺磯吉コレクション」展示冊子(p.7)より
過去に出品された展覧会「語り出す南洋の造形:慶應大所蔵・小嶺磯吉コレクション」(慶應義塾大学三田キャンパス図書館新館1F展示室、2015 年1月9日~2月7日)
本資料の掲載書籍南の會 1937『ニウギニア土俗品図集(上)』南洋興発株式会社、p.70 資料番号997 第33図 7
山口徹監修 山口徹・安藤広道・佐藤孝雄・渡辺丈彦編 2015『語り出す南洋の造形:慶應大所蔵・小嶺磯吉コレクション』
土俗品図集No.997

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