カヌー飾り

ME. No.36
資料分類名カヌー Canoe
素材木、白色顔料(石灰)、赤色顔料(赤土)、ウミウサギ貝、紐(蔓製)
L.(㎝)10
W.(㎝)17
H.(㎝)77
地域区分メラネシア Melanesia
推定収集地1ビスマルク諸島 アドミラルティ諸島/Bismarck Archipelago, Admiralty Islands
収集者小嶺磯吉
寄贈者松江春次
解説1カヌーの船首・船尾に突き出すように取り付けられた装飾品である.木板を彫り抜き,赤・白・黒で彩色されている.多くの類例と同様に,飾り板全体は長楕円形を呈する.展示資料の彫刻意匠は魚だが,ビスマルク群島の類例には鰐や男性など他にもさまざまな種類が見出せる.一方の飾り板には,白色のウミギクガイが2 つ括りつけられている.マリンブルーの海を疾走するカヌーの先端で,浪切りの音に混じってウミギクガイの突き合う音が聞こえてくるようだ.

「文学部125年記念企画展 語り出す南洋の造形:慶應大所蔵・小嶺磯吉コレクション」展示冊子(p.9)より
過去に出品された展覧会「原始芸術」(サントリー美術館、1975年7月8日~8月17日)
本資料の掲載書籍南の會 1937『ニウギニア土俗品図集(上)』南洋興発株式会社、p. 105 資料番号507 第44図
サントリー美術館編 1975 『原始芸術』第47図
土俗品図集No.507

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