神明貝塚出土 頭骨

時代区分縄文時代
時代・和暦・西暦縄文時代後期(3800年前)
法量頭蓋最大長174mm、頭蓋最大幅136mm
内容に関する情報郷土資料館常設展示。5号人骨。12次調査。壮年ないし熟年期の女性。頭骨、体幹骨、四肢骨が残存する。全体的に保存状態はやや不良である。頭骨は左右の上顎骨の一部、右の頬骨弓、ならびに脳底部の一部は破損するものの比較的良好に遺存する。顔の高さは低い。眼窩は横幅のやや長い方形を呈し、眼窩上縁は直線的である。鼻骨は幅広く、鼻根部はかまぼこ型に隆起する。眉間、眉弓は僅かに隆起する。前頭結節は発達せず、前頭部は垂直に立ち上げる傾向にない。上面観は卵円形を呈し、頭蓋長幅示数は78.2で中頭に属す。外後頭隆起は発達しないが、乳様突起は比較的大きい。頭蓋最大長は174mm、頭蓋最大幅は136mmで、縄文時代人女性(津雲貝塚)の平均値(頭蓋最大長175.7mm、頭蓋最大幅141.9mm)よりは小さいものの、その2標準偏差の範囲を超えず、縄文時代人の平均から大きく離れていないとみなしてよい。(春日部市埋蔵文化財発掘調査報告書第20集109図,2018)
資料ID74260

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