略歴・解説
高岡屋関氏の一門、虎八の二男、本名甲子次郎、号は甲子楼ほか。第四中学区公立第五・六番小学校(現柏崎小学校)を中退するが独学で学問に励み、歌舞音曲を身につける。明治の頃は南町で家業縮反物雑貨商を営み、父と越中加賀に赴いて品物を買付け柏崎で商いをする。大正元年息子の西洋料理店(甲子楼)開業に伴い、大正5年東学校町に移る。祖父の学問好きの影響を受け、甲子次郎は明治17年頃から刈羽郡内の古事を残すため、名家を訪ね克明に記録。大正10年精根を注いだ大著『柏崎文庫』全20巻を37年間の歳月をかけて完結した。現在も郷土史家の道しるべとなっている。