略歴・解説
漁民である安二郎の三男。荒浜尋常高等小学校卒業後、柏崎の西川鉄工所へ入所。大正12年、徴兵により舞鶴海兵団に3ヵ年入隊。大正15年除隊後、小樽に渡る。昭和6年、旋盤工から数台の車をもつ穂波タクシー社長となる。昭和14年米国中古車を多数購入。戦時統制により各社は合同し、大同タクシー株式会社が生まれ、社長となる。17年には札幌の同業会社と合併、全道一の「北海道交通株式会社」が誕生し、昭和23年社長に就任。特に30年以降、自動車整備・販売、観光・商業にも進出する。戦後高まるソ連脅威論の中でシベリア資源に着目。昭和46年北海道中小企業使節団長として訪ソ。翌年、北海道日ソ貿易協会設立。52年、北海道日ソ友好文化会館を設立し理事長就任。ソ連物産・文化等の普及に貢献する。平成2年、柏崎市制50周年記念の年に駅前公園にD51機関車・遊具一式を寄贈した。