略歴・解説
石工職人の父吉蔵の二男、通称大次郎。高崎の石材店で修業し、模範工として組合より表彰。昭和13年東京滝野川彫塑研究所で勉強。翌年28歳で文部省彫刻部門に「春来」初入選。現在市内公共施設にある人物作品は「春来」のほか「ラッパを吹く幼児像」、「平和観音」、「仰望」などがある。また庭園彫刻は「五輪の輪」や「拓く」など、共に豊かで凛々しい姿から空を仰ぎ努力する夢を感じさせる。昭和36年渡仏2年間の成長は著しかった。日本の伝統美を脚色した燈籠の人工美は誰も手がけぬ作品で、フランスのレーグ教授は東洋的感覚を身につけ創作に挑戦した表現を絶賛している。文展・日展に12回入選している。