略歴・解説
農家で久治の長男。県立柏崎農業学校(現柏崎総合高等学校)を終え農業に従事。農民の貧しさを追求し、豊かな経済生活を思索して「農業朝日」の声の欄に掲載され、識者に注目される。昭和40年前後の文筆活動は精力的である。新潟日報、朝日新聞、地元新聞をはじめ、雑誌「農村ひょうろん」、県信用農協連合会の月報には毎回農村問題を寄稿。新潟放送やNHK新潟テレビ放送の台本を多数残す。また雑誌「農民文学」では河内幸一郎と県支部を結成し、地方理事となる。活動の広がりは市社会教育委員、農協組合理事、青年問題を語る会の各種講師を務める。著書は『はさ木もうたえ』、『目下冬眠中』、『掃章』がある。豊かな農業を探究し志半ばで遂に倒れる。