略歴・解説

1915年、新潟県燕市に生まれる。1924年、東京郊外の武蔵境に一家で移り住む。1928年、旧制日本大学第二中学校入学。在学中、Ａ.Ｍ.カッサンドルのポスターに衝撃を受け、グラフィックデザイナーを志す。1933年、日大二中を卒業。1934年、サン＝テグジュペリ著『夜間飛行』（第一書房）の装丁を手がける。1935年、建築家・川喜多煉七郎主宰の新建築工芸学院に入学。バウハウス流の構成理論を学ぶ。1937年、日本工房に入社し、海外向けのグラフ雑誌を手がける。1951年、日本宣伝美術会の設立に参画。1955年、「グラフィック'55」展（日本橋髙島屋）に参加。1957年、通商産業省のグッドデザイン商品選定制度（現・グッドデザイン賞）のロゴマークをデザイン。第3回毎日産業デザイン賞受賞。1958年、ニコンSPの広告デザインで東京ADC賞金賞受賞。1960年、日本デザインセンターが発足し専務取締役となる。世界デザイン会議の常任委員を務める。1961年、東京オリンピック公式ポスターを制作。1962年、亀倉デザイン研究室創設。1966年、第1回ワルシャワ国際ポスタービエンナーレで芸術賞受賞。＊68年第2回展で金賞受賞、70年に特別展出品。1970年、第1回講談社出版文化賞（ブック・デザイン部門）受賞。1978年、日本グラフィックデザイナー協会（JAGDA）創立に参画、会長就任。1980年、紫綬褒章、1985年、勲三等瑞宝章受章。1987年、個展（新潟県美術博物館）。1991年、文化功労者。その他の代表作に、リクルート、明治製菓、NTTのロゴマーク・シンボルマーク、大阪万博（EXPO'70）や札幌オリンピック（1972年）のポスターなどがある。【2022年3月作成】