平野甲賀

作者名(よみ)ひらの・こうが
生年(西暦)1938
没年(西暦)2021

略歴・解説

1938年、父の赴任先の京城(現:ソウル)に生まれる。1945年、終戦を迎え、静岡に引き揚げる。その後東京へ。1957年、武蔵野美術学校(現:武蔵野美術大学)デザイン科入学。1960年、第10回日宣美展で特選受賞。1961年、武蔵野美術学校卒業、高島屋宣伝部入社。1963年、高島屋退社。フリーのグラフィックデザイナーとなる。1964年、装丁第1冊目となる『ウェスカー三部作』(アーノルド・ウェスカー著、晶文社)を手がける。*以後91年まで、晶文社の装丁のほとんどを担う。1966年、「六月劇場」の津野海太郎らの演劇活動に参加し、舞台装置、衣装、宣伝美術を手がける。1968年、「自由劇場」「六月劇場」「発見の会」の三劇団が合流し、「演劇センター68」を結成(後の「黒テント」)。同集団のデザインを82年まで担当。1973年、植草甚一責任編集で創刊した雑誌『ワンダーランド』(後の『宝島』)のアートディレクターとなる。1978年、高橋悠治らが始めた音楽集団「水牛楽団」と月刊誌『水牛通信』の活動に参加。1984年、『本郷』(木下順二著、講談社、1983年)で第15回講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。1985年、東京藝術大学美術学部デザイン科非常勤講師。*~90年。『平野甲賀 装幀の本』(リブロポート)刊行。1988年、現代演劇のアート・ワーク60's~80's(西武美術館)。1992年、装丁をリトグラフに再生した個展「文字の力」を東京、京都、神奈川、山梨、ニューヨークで開催。*〜93年。1994年、平野甲賀展 文字の力(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)。1997年、『季刊 本とコンピュータ』(大日本印刷)のアートディレクターとなる。2004年、『文字の力』(晶文社)刊行。2005年、小劇場「シアター・イワト」(東京・神楽坂)設立し、運営する。*12年にスタジオ・イワトとして移転(東京・西神田)。~13年まで。2007年、描き文字フォント「コウガグロテスク06」発売。2012年、モジもじ文字(武蔵野市立吉祥寺美術館)。2013年、平野甲賀の仕事 1964−2013展(武蔵野美術大学 美術館・図書館)。第59回毎日デザイン賞特別賞受賞。2015年、文字に文字展:平野甲賀・鳥海修・ヨコカク(醤油会館/小豆島)。2016年、平野甲賀の描き文字展 小豆島から台湾へ(綠光+marüte/台湾)。2017年、平野甲賀と晶文社展(京都dddギャラリー)。*18年にgggで開催。【2020年4月作成】

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