戸田ツトム

作者名(よみ)とだ・つとむ
生年(西暦)1951
没年(西暦)2020

略歴・解説

1951年、東京都に生まれる。1971年、桑沢デザイン研究所に入学(73年除籍)。1973年、工作舎に入社。雑誌『遊』や書籍のエディトリアルワークを担当。1977年、工作舎を退舎し、戸田オフィスを設立。寺山修司・幻想映画特集 映写技師を撃て(西武劇場)のカタログをデザインする。1978年、演劇実験室◎天井棧敷「奴婢訓」「観客席」のポスターデザインを担当。以後、後期の天井棧敷の公演ポスターをたびたびデザインする。1985年、『エリック・サティ』(マルク・ブルデル著、リブロポート、1984年)ほかで、第16回講談社出版文化賞・ブックデザイン賞受賞。1989年、フルDTPによる『森の書物』(河出書房新社)刊行。デジタルデザインの可能性にいち早く着目し、日本に知らしめる。1993年、第1回桑沢賞受賞。1999年、作品集『D-ZONE/TZTOM TODA エディトリアルデザイン1975-1999』(青土社)刊行。2000年、D-ZONE/戸田ツトム展(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)。2001年、DTP開拓者として、開発やメインビジュアルデザインに参加した「Adobe InDesign(日本語版)」が発売される。2008年、神戸芸術工科大学デザイン学部教授(~2018年まで)。論文「シンボルから陰影へ グラフィックデザインにおける象徴表現への批判と諧調表現の近代史」で神戸芸術工科大学から博士(芸術工学)の学位取得。2017年、個展「TZTOM TODA -Editorial Design-:ビジュアルデザイン学科企画展示」(神戸芸術工科大学・ギャラリー)。2020年7月逝去(享年70)。
主な著書に、『庭園都市 MEDIA INFORMATION #9』(濱浦恵美子との共著,どうぶつ社,1986年)、『断層図鑑』(北宋社,1986年)、『Drug/擬場の書物』(太田出版,1990年)、『黄昏の記述:電子図像誌』(平凡社,1994年)、『アダリー-重力のほとり:三次元Computer Graphics図像誌』(アスキー,1995年)、『D-ZONE/TZTOM TODA エディトリアルデザイン1975-1999』(青土社,1999年)。『電子思考へ… :デジタルデザイン、迷想の机上』(日本経済新聞社,2001年)、『陰影論:デザインの背後について』(青土社,2012年)、『デザインの種:いろは47篇からなる対話』(鈴木一誌との共著,大月書店,2015年)など。
【2020年7月作成】

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