辰巳四郎

作者名(よみ)たつみ・しろう
生年(西暦)1938
没年(西暦)2003

略歴・解説

1938年、東京都に生まれる。1946年、父方の故郷、滋賀県愛知川に疎開する。1947年、父が亡くなり東京に戻る。1950年、中学入学。この頃まで好んで漫画を描く。1957年、早稲田大学第一法学部入学。美術研究会に入会。1959年、早稲田祭ポスター・パンフレットの表紙コンテストで金賞受賞。この時の審査員が亀倉雄策で、デザインという職業があることを知る。1961年、早稲田大学を卒業し、武蔵野美術大学本科商業デザイン入学。1962年、第12回日宣美展に初入選。1965年、武蔵野美術大学卒業、電通に入社する。1966年、「カフカ全集・審判」(中河原暉朗・辰巳四郎)で第16回日宣美展特選受賞。翌年の第17回展でも「法王庁の抜け穴」(中河原暉朗・辰巳四郎)など4点で特選を受賞する。この頃、朝日広告賞、毎日広告賞など大小さまざまなコンペに専念する。1968年、電通を退社、フリーランスのイラストレーターとなる。演劇実験室◎天井棧敷「さらば映画よ ファン篇・スター篇」の美術を手がける。1972年、ADC賞で「派兵」が銀賞受賞。この頃から雑誌をはじめ、小説など書籍の表紙、挿画、装丁を数多く手がけるようになる。1973年、個展(ギャラリーデコール,東京)。1975年、『イラストレーションナウ 辰巳四郎の世界』(立風書房)刊行。1987年、『辰巳四郎とイラストレーション-新技法シリーズ』(美術出版社)刊行。映画「1000年刻みの日時計 牧野村物語」の美術を手がける。2003年、逝去。2004年、個展「音のない叫び−辰巳四郎展」(クリエイションギャラリーG8,東京)。【2020年6月作成】

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