北岡文雄

作者名(よみ)きたおか・ふみお 
生年(西暦)1918
没年(西暦)2007

略歴・解説

1918年、東京に生まれる。1936年、東京美術学校予科入学。翌年に油画科本科に進級し、藤島武二に学ぶ(*1941年卒業)。1939年、兼修科目で平塚運一に出会い、木版画を学ぶ。第8回日本版画協会展に初出品、初入選(*42年会員)。1941年、第19回春陽会に油彩画で初入選。戦前は油彩画を出品する。1944年、恩地孝四郎ら主宰の一木会に参加。1945年、満州に渡り、新京にあった東北アジア文化振興会に勤務。敗戦後、安東に移る。1946年、中国木刻に衝撃を受ける。日本に帰国。1948年、この年の春陽会展から版画を出品するようになる(*1951年会員)。1955年、渡仏し、長谷川潔の知遇を得る。エコール・デ・ボザールで木口木版を学ぶ(*~56年)。1964年、フルブライト教育交流計画の交換教授として渡米し、ミネアポリス美術学校(ミネソタ州)で木版画とデッサンを指導(*66年帰国)。1966年、個展(ボストン美術学校、シアトル・アート・パビリオン)。1967年、金沢美術工芸大学で集中講義をはじめる(*~80年)。1971年、個展(モスクワ東方民族博物館)。1976年、著書『木版画の技法』(雄山閣出版)発行。1978年、個展(台北市国家画廊)。1979年、著書『木版画:間接法芸術としての彫りと摺りのテクニック』(創元社)発行。1980年、中国政府の招聘により、北京の中央美術学院で、木版画の講習を行う。1983年、『版木のなかの風景:北岡文雄画文集』(美術出版社)発行。1986年、『北岡文雄版画作品集』(美術出版社)発行。1988年、個展(町田市立国際版画美術館)。1990年、版画家として初めて日本美術家連盟理事長に就任。1993年、個展「光と風の版風景‐北岡文雄の世界」(北海道立近代美術館)。1995年、NHKサービスセンターと梅原画廊の企画により、ユネスコ登録世界遺産、自然文化遺産シリーズの制作を開始する。1997年、勲四等旭日小綬章受章。2003年、版画集『版と造形の探求 北岡文雄木版画60年』(美術出版社)出版。【2018年5月作成】

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