© Chim↑Pom, courtesy: MUJIN-TO Production

SUPER RAT (Showcase)

作家名(日)Chim↑Pom
作家名(英)Chim↑Pom
制作年2011-2012
素材・技法ヴィデオ3点、ミクスト・メディア
サイズサイズ可変(映像3点:2分22秒 / 2分28秒 / 3分)
著作権表示© Chim↑Pom
courtesy: MUJIN-TO Production
収蔵年2013
受入方法購入
解説エリイ、卯城竜太、林靖高、水野俊紀、岡田将孝、稲岡求

2005年結成。個人的な興味から世界が直面する問題や闇を自らの身体を介したきわめて直接的な行為により露呈させ、写真や映像に記録する表現活動で、活動開始直後より注目を浴びてきた。2008年、広島の原爆ドームの上空に飛行機雲で「ピカッ」と文字を描く行為は社会的騒動となる。2011年の福島原子力発電所事故直後には、渋谷駅にある岡本太郎の《明日の神話》に福島第一原発の爆発事故を描いた絵を加えた《LEVEL 7 feat.『明日の神話』》、被災地の若者とともにエールを送り合う映像《気合い100連発》など、原発爆発事故後を生き抜く人間の姿を行為や映像で表現した。

Chim↑Pomの活動の根幹ともいえる「SUPER RAT」は、繁華街に生息するクマネズミを彼らが虫取り網で捕獲する行為を記録した映像と付属のオブジェから成る作品。2006年、渋谷センター街で、駆除され続けた結果、毒代謝能力が高まったネズミ「スーパーラット」が都市に生き抜く姿に自身を重ね合わせたChim↑Pomは、作品《SUPER RAT》を自画像として制作した。《SUPER RAT (Showcase)》は、2011年の原発事故後に、再びこのモチーフに向き合い、新宿にて撮影されたものである。2006年の捕獲行為、2011年の捕獲行為、ネズミの生態観察の映像3点から成る。突然変異、進化の象徴としての「スーパーラット」。環境及び生活が脅かされる中、生き生きとした生命力を放つネズミの進化とサバイバル力に、来るべき人間像を重ね合わせている。

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