黄金伝説 一つの石
| 作家名(日) | アンリ・サラ |
|---|---|
| 作家名(英) | Anri SALA |
| 制作年 | 2023 |
| 素材・技法 | ラディカ大理石 / アルミニウム |
| サイズ | H103.5 × W58 × D3cm |
| 著作権表示 | ©︎Anri SALA →©︎Anri Sala / VG Bild-Kunst, Bonn |
| 収蔵年 | 2024(寄附採納年月日:2024/02/22) |
| 解説 | 1974年ティラナ(アルバニア)生まれ。 ヴィデオ・インスタレーション、彫刻、写真、ドローイング、音響パフォーマンスを含む多岐にわたるメディアを使用し、時間的な要素を重視した作品を制作している。彼の変容的で時間軸に基づいた作品は、イメージ、空間、音など複数の関係項を通して構築され、詩的に変容した現実の細部から現在の異常な側面を浮き彫りにする。サラは小さな物語を普遍的な物語に変化させながら、存在の雄大なテーマを語る。 「黄金伝説(レゲンダ・アウレア)」シリーズは、サラがこの1年取り組んできた伝統的な「アル・フレスコ技法」により、異なる地質学的・歴史的な時間性を組み合わせた作品である。それぞれの構図は1日の仕事で達成できる範囲に分割され、表面が乾燥すると変更が不可能となる。彼の身振りひとつひとつは、材料を一種の時間的な刻印として固定し、現代の考古学を形成する。これら3つの断片的イメージは、イタリア・ルネサンスの画家ピエロ・デラ・フランチェスカがトスカーナの礼拝堂のために描いたフレスコ壁画から取られており、ネガポジを反転して「映像化された」暗い着彩画面に亀裂を入れるように大理石を挿入し、複雑なニュアンスを形成している。本作は現代の性急で安易な造形への批判が込められており、アートの時間的性格への独自の対話と同時代性への深い洞察を提供しているといえるだろう。 |
