無題
| 作家名(日) | 中園孔二 |
|---|---|
| 作家名(英) | NAKAZONO Koji |
| 制作年 | 制作年不詳 |
| 素材・技法 | クレヨン / 木製板 |
| サイズ | H29.5 × W21cm |
| 著作権表示 | ©︎NAKAZONO Koji →©︎Koji Nakazono,Nakazono Family, Courtesy of Tomio Koyama gallery 寄贈 中園雅勝氏、信子氏 gift of Masakatsu & Nobuko Nakazono |
| 収蔵年 | 2024(寄付採納年月日:2024/02/22) |
| 解説 | 1989年神奈川県(日本)生まれ、2015年香川県にて逝去。 約9年間にわたる短い作家活動の中で約600点もの絵画作品を制作し、インターネット時代のグローバル化を象徴する独自の絵画表現を築いた。近代絵画や1990年代以降の絵画表現だけでなく、アニメ、漫画、 映画、そしてインターネット上の無数かつ不特定多数のイメージに着想を得ており、ポストインターネット世代の感性や価値観に根ざしている。画面には人間と非人間の間に存在するものが様々な姿で現れ、過度に情報化した時代における不安定な人間存在とその諸関係を表象している。 当館が所蔵する作品群10点は、彼が東京藝術大学在学中の初期作品、卒業後本格的に作家活動を開始した 2012年以降の作品、そして、高松へ移住し、他界した2015年頃の作品が含まれており、初期から晩年までの各時代の多様な表現の変遷を見せる。中園は、抽象的な色面に複数のモチーフを層状に配置することで、独自の絵画空間を生み出している。指のこすり塗りによるカンヴァス上での生き生きとした筆致は、スマートフォン上を指でなぞるさまを想起させる。同時に、クレヨンで過剰なまでに描かれた色面と線は、現代社会の情報やイメージの氾濫を思わせる。中園が生前よく行った、1点のみでなく複数の絵画によって壁面を構成するインスタレーション方法は、アンビエントな空間の創出の試みといえる。 |
