Video Feedback Configuration No.18 Generator Cube/Mirrored Display

作家名(日)河合政之
作家名(英)KAWAI Masayuki
制作年2022
素材・技法ヴィデオ・プロセッサー、ヴィデオ・ミキサー、モニター、ケーブル、スチール、ステンレス
サイズ立体:H60 × W60 × D60cm ディスプレイ:H98.5 × W57 × D55cm
著作権表示©︎KAWAI Masayuki
収蔵年2024(作品購入年月日:2024/03/29)
解説1972年大阪府(日本)生まれ。

ヴィデオ・アーティストとして活動し、特にヴィデ オ・フィードバックの手法を用いた作品で知られている。その作品は、テクノロジーを駆使してデジタルとアナログの境界を探り、電子的な暴走状態や偶発性を取り込んで、見る者に特異な視聴覚的体験をもたらす。またそうしたアプローチは、技術的な探究と芸術的表現の関係、作家性と分散された主体についての倫理的問題など、現代アートにおける重要な議論を呼び起こす。

《Video Feedback Configuration No.18 Generator Cube/Mirrored Display》と《Video Feedback Configuration No.19 Plexiglass Box》は、ヴィデオ・ フィードバックの手法を用いたシリーズの一作である。これらの作品は、電子データのフィードバックとその視覚化に焦点を当てている。具体的には、データを再帰的に入力し、閉回路内で暴走する様子を表現する。《Generator Cube/Mirrored Display》は、赤、黄、 緑、青、橙、紫、白の7色のケーブルで覆われた立方体内にヴィデオ・プロセッサーがあり、その場の偶然性を取り込みながら映像を生成する。この装置は、 ディスプレイ装置「ミラード・ディスプレイ」と分離・ 接続されており、合わせ鏡状のディスプレイを通じて 無限に増幅される映像を展示する。一方、《Plexiglass Box》では、アクリルボックス内のプロセッサーがアナログ回路で連結され、フィードバックされたデータがモニターとスピーカーを通じて視覚と聴覚に訴える。この作品はデジタルとアナログの区別を超え、永遠に変化し続ける映像を生み出す。これらの作品は、 メディア情報社会におけるデータの扱いと人間の知覚に対する洞察を提供し、視覚芸術の新たな可能性を探求する。

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