photo: Keizo KIOKU
胎動 ’16-9
| 作家名(日) | 津守秀憲 |
|---|---|
| 作家名(英) | TSUMORI Hidenori |
| 制作年 | 2016 |
| 素材・技法 | ガラス、土 |
| サイズ | H22 × W48 × D42cm |
| 著作権表示 | ©︎TSUMORI Hidenori |
| 収蔵年 | 2024(作品購入年月日:2024/03/29) |
| 解説 | 1986年東京都(日本)生まれ。 2012年に多摩美術大学工芸学科ガラスプログラムを卒業。卒業後はあえて大学院に進まずに、ガラスの専門機関である富山ガラス造形研究所に進学。2017年金沢卯辰山工芸工房修了。富山ガラス大賞展2018銀賞、国際ガラス展・金沢2019大賞など数々の賞を受賞。 津守はガラス素材の透明性や無機質な質感から抱いた自身の関心をさらに探求するために、東京から北陸へと拠点を移した。一般的に窯ではガラスは500~850度で焼成し、陶土は800~1250度の高温で焼き 締めるなど温度領域が異なる。加えて、温度による素材の伸縮量の違いによって割れてしまうため、この異質素材を合わせて焼成することはタブーとされてきた。富山で津守は、この禁忌に対して数えられないほどのテストピースから適正なガラスと土の配合比率や技法を導き出し、新しい素材の焼成に挑んだ。金沢では、卯辰山の穴窯の中で焼成される陶芸焼成のアナログ技法に影響を受ける。2015年から、ガラスと土を混合した素材を用いて、ハイブリッドな素材から生み出される融点の違いから、生命体のような有機的な形を見極めて冷却する作品を発表。躍動する変化の過程を一瞬に留めておくような造形を追求している。本作は2017年「第3回金沢・世界工芸トリエンナーレ―2017 金沢・世界工芸コンペティション」ロナルド・ラバコ審査員特別賞受賞作品である。 |
