アイランサスとモンステラ
| 作家名(日) | ステファノ・マンクーゾ |
|---|---|
| 作家名(英) | Stefano MANCUSO |
| 制作年 | 2023 |
| 素材・技法 | インク / 紙 |
| サイズ | H95 × W64cm |
| 著作権表示 | ©︎Stefano MANCUSO |
| 収蔵年 | 2024(作品購入年月日:2024/03/29) |
| 解説 | 1965年カタンザーロ(イタリア)生まれ。 植物学者として教鞭を執る傍ら、植物の知的機能をデザインやアートに実証するシンクタンク「PNAT」を結成し、そのリーダーとして、多くのデザインやシステムを提案し、国際的に高い評価を受けている。 アーティストとも多く協働するマンクーゾだが、このモノタイプシリーズは、2019年から彼単独で制作を始めたシリーズである。レオナルド・ダ・ヴィンチの植物から直接形をとるモノタイプを見て、植物の複雑な生を写しとる科学者の視点とその美しさに感銘を受けたことが制作のきっかけである。プロセスの追求は全て独学によるもので、既製品の版画のプレス機を改造し、粘度の高いインクを混合、異なる種類の紙を用いて様々な試行錯誤を経た。近隣の庭に自生している植物を採取し、新鮮なうちに紙の上に配置してプレスする。植物固有の色とインクの色が混合することなどを計算に入れながら、様々な構図で紙上に配置し、 重ね刷りも行う。モノタイプにはマンクーゾが専門家の視点で捉えた植物の佇まい、生のありかが展開されている。その構図は植物の生態を現象学的に捉えたもの、フォルマリスティックな構図として抽象的に展開されているものなど多様である。科学者ならではの態度をもって世界をトレースするこの参与観察的作品は、21世紀の新しい芸術動向として位置付けることができる。 |
