最後の一葉
| 作家名(日) | アレックス・ダ・コルテ |
|---|---|
| 作家名(英) | Alex Da Corte |
| 制作年 | 2022 |
| 素材・技法 | ネオン、ビニール製羽目板、ラミネート、合板、シントラ(PVCボード)、外壁用塗料、ベルベット、フォーム、金物 |
| サイズ | H182.9 × W182.9 × D15.2cm |
| 収蔵年 | 2023(作品購入年月日 2023/11/07) |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1980年ニュージャージー州、カムデン(米国)生まれ。 2001年スクール・オブ・ヴィジュアル・アーツ卒業後、フィラデルフィア芸術大学に進み、2004年に美 術学部版画科卒業。2010年イェール大学大学院修士課程修了。没入型のインスタレーション、彫刻、ヴィ デオ、ペインティングで知られ、ポップ・カルチャーの引用、消費者のイメージ、個人的な物語をしばしば融合させる。布やカーペット、おもちゃや日用品など、アメリカ文化を彩る安価で大胆な色使いの素材を巧みに組み合わせた、視覚的に印象的な作品で知られる。ポップ・カルチャーのアイコンやモチーフを流用 し、現代社会における商業製品の偏在やマスメディア によるイメージ操作を、シュールで遊び心のある美学で彩る。 《最後の一葉》は、ネオンに照らされた窓を公共空間と私的空間をつなぐ入口として位置付ける、30点以上に及ぶダ・コルテの窓枠作品シリーズの最終作として、オー・ヘンリーによる小説『最後の一葉』に着想を得て制作された。美術史に繰り返し現れる「窓」のモチーフは、別の現実の垣間見や、既知と未知を隔てる障壁の役割を果たし、内から外への憧れや逃避といった人々の感情も呼び起こす。その多くは奥行きの構図を作り出し、鑑賞者の視線を作品の焦点に導くが、本作ではダ・コルテ作品の特徴である、奥行きの無いセル画のような際立たせ方が、鮮やかなネオンに よって一層強調されている。芸術は鑑賞者の知覚に依存して構築される装置であるとして、ダ・コルテは、 人々が記憶や視覚的慣習を援用して作品のイメージをどのように理解するのかという心理的なプロセスに挑戦している。 |
