HOPE-fossil HIV-
| 作家名(日) | 豊海健太 |
|---|---|
| 作家名(英) | TOYOUMI Kenta |
| 制作年 | 2014 |
| 素材・技法 | 漆、卵殻、アルミ樹脂複合板 |
| サイズ | H91 × W91 × D1.2cm |
| 著作権表示 | ©︎TOYOUMI Kenta |
| 収蔵年 | 2023(作品購入年月日:2023/11/20) |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1988年大阪府(日本)生まれ。 金沢美術工芸大学大学院工芸領域で博士後期課程を修め、2024年現在は金沢卯辰山工芸工房の漆芸工房 の専門員を勤める。 2014年に制作されたこの作品は、豊海の修了制作作品であり、第1回CAF賞に選出された。アルミの複合板をベースに黒色漆の呂色仕上げという技法で、漆表面を炭で研磨することによって鏡面のように仕上げている。その表面上に、極小1ミリ平方メートルサイズのウズラ卵殻を点描のように配置する。モチーフは広島県立総合技術研究所保健環境センターから提供されたHIV画像であり、豊海は生物のリンパから出芽するHIVを点描し、粒状の奥行きを卵殻でピクセル状に配置して、漆を顕微鏡写真のフィルムになぞらえて表現している。基底のパネルの仕上げに約1 ヶ月、卵殻の施しに約3-4 ヶ月、呂色仕上げに約2週間を費やし、本作品はおよそ半年間の制作期間を必要とした。豊海は漆の特徴を活かし、生 漆(きうるし)、透漆、色漆を多彩に活用し、ウィルスが茶色く石化していく様態をモチーフに黒漆で表現している。金沢の伝統工芸を若々しい感性で更新した平面作品である。 |
