ライフトレーシーズプルオーバー / パーシンスカート
| 作家名(日) | YANTOR |
|---|---|
| 作家名(英) | YANTOR |
| 制作年 | 2021 |
| 素材・技法 | 布(絹)、布(ポリエステル) |
| サイズ | H150 × W40 × D30cm |
| 著作権表示 | ©︎ YANTOR |
| 収蔵年 | 2023(寄付採納年月日:2023/03/07) |
| 受入方法 | 寄贈 |
| 解説 | 坂倉弘祐:1986年山口県(日本)生まれ。 吉田賢介:1983年東京都(日本)生まれ。 ファッションブランドとして2008年より活動開始。 YANTORは、デザイナー/ディレクターの坂倉弘祐とパタンナー吉田賢介が2008年に立ち上げたファッ ションブランド。ファッションを場所、身体、衣服からなる状況的な存在として捉え、地域の風習や気候、文化との関係性を考察する。特にインド・ヴァラナシ、チベット文化圏のラダック、ミャンマーなど、特定の地域の民族服と、その生地や糸など素材の生産技法に着目し、各地の生産者と協働しながら現代の服として体現するコレクションを発表している。 「村の痕跡(village traces)」と題されたこのプロジェクトは、養蚕と手織り絹の生産を続けるコミュニティである、タイ東北部・南イサーンに位置するKim-Ma-Au-Suan Mon村との協働で生まれている。この村は、蚕の餌となる桑の葉の栽培を含めた養蚕、染色や織り、販売までの循環を村内で完結して行っている。本プロジェクトでは、この村で使われなくなったスカート状の民族衣装「パーシン」や破棄予定の古着や古布、未加工の絹糸を買い取り、それらを再構成・再解釈しながら12点の服を作成した。着用時の汚れや擦り傷、保管時の動物によるダメージなどの痕跡を、手縫いを用いながら美しく可視化している。その服を村人が実際に着用し、それを撮影するまでをプロジェクトとしており、村人が介在することによって村の文化価値の再発見の機会を提供している。また、ファッション産業の商業主義への批評も込められている。 |
