無題(シリーズ「M/E」より)
| 作家名(日) | 川内倫子 |
|---|---|
| 作家名(英) | KAWAUCHI Rinko |
| 制作年 | 2020 |
| 素材・技法 | ラムダプリント |
| サイズ | H120 × W80cm |
| 著作権表示 | © KAWAUCHI Rinko |
| 収蔵年 | 2022(作品購入年月日:2022/03/10) |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1972年滋賀県(日本)生まれ。 デビュー作となる写真集『うたたね』(2001年)で日常生活の中にある一瞬を繊細にとらえた川内作品は、 国内外で高く評価されてきた。その後も精力的に作品を発表し、そのまなざしは日常のみならず、生命の循環、地球と地続きの大地、その先の宇宙へと視野を広げている。 「M/E」は2019年にアイスランドで撮影した火山や流氷から始まり、その後のパンデミック中の身近な風景なども交えて構成している。雄大な自然風景を写した マクロの視点と瓶に入った水が反射する光などのミクロの視点が行き来し、その2つの視点を対比するのではなく、同等にとらえている。それらのイメージは全て「私」(me)の居る地球(Mother Earth)上の同時代の風景である。「光と影」は、2011年の東日本大震災後に被災地を訪れた際に出会った、がれきの中で羽 ばたく白と黒のつがいの鳩にフォーカスしたシリー ズ。2匹の姿は、相反するものが同時に存在する私たちの生きている世界を象徴しているかのようだ。災害やパンデミックという困難な事象を起点としながら も、それを止揚しようと試みる2つのシリーズには、 批評性と独自の世界観、美学が感じられる。 |
