城の物語
| 作家名(日) | 藤岡亜弥 |
|---|---|
| 作家名(英) | FUJIOKA Aya |
| 制作年 | 2015 |
| 素材・技法 | 発色現像方式印画 |
| サイズ | H34 × W44cm |
| 著作権表示 | © FUJIOKA Aya |
| 収蔵年 | 2022(作品購入年月日:2022/03/10) |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1972年広島県(日本)生まれ。 1994年に日本大学芸術学部写真学科を卒業。台湾やヨーロッパへの旅を経て2007年からアメリカに滞在、 2012年に帰国後現在まで広島を拠点に活動している。 とりわけ、戦後70年が経過した広島市をそこで生活する者の視点で捉えたシリーズ「川はゆく」(2016年)で高い評価を得た。 「城の物語」は、2000年から現在まで20年以上にわたり、作家の生まれ育った広島県呉市を舞台に撮影し続けている写真シリーズである。「城」を取り巻く風景は、時間や季節によって、あるいは立ち位置を変えることによって、変化に富む表情を見せる。藤岡によると、丘の上に建ち、町のどこからでも目に入る「城」 の正体は、老人養護施設であり、周囲の風景とともにそれを撮ることは、日常の無意識を視覚化していく作 業でもあるという。これまで様々な地域に生活する中で、身近な存在を常に新鮮な目で捉えてきた作家にとって、故郷の「城」はいつまでも汲み尽くしがたいモチーフであろう。自身にとって身近でありながら遠い存在と時間をかけて向き合った重要な作品群であり、さらに、シンプルなコンセプトのもとに、過疎化したコミュニティの中で生きる人のライフステージなど現代的なトピックを含む作品である。 |
