Carcass Adrift from the series, The Ark
| 作家名（日） | 岩根愛 |
|---|---|
| 作家名（英） | IWANE Ai |
| 制作年 | 2004 |
| 素材・技法 | ピグメントプリント |
| サイズ | H39.3 × W50.7 cm |
| 著作権表示 | © IWANE Ai |
| 収蔵年 | 2022（作品購入年月日：2022/03/10） |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1975年東京都(日本)生まれ。 ハワイ移民を通じた福島とハワイの関わりをテーマにした「KIPUKA」をはじめ、離れた土地の見えないつながりを発見するフィールドワーク的活動で高く 評価されている写真家である。家庭の事情で家を離れ16歳で単身渡米し、カリフォルニア州ペトロリアにフラワーチルドレンが作った自給自足のコミュニ ティで高校時代を過ごした。 本作は、「Ark(方舟)」と呼ばれる家で彼女が共に暮らした「育ての家族」を30年にわたり撮影したシリーズである。「The Ark」の家長のディックが創立者のひとりであるフリースクールへの入学願書代わりに、15 歳の岩根が書き送った手紙のコピーには、もうひとつの「育ての家族」である大友氏による添削跡が残る。 自分では選ぶことができない「家族」とどう別れ、どう出会うのか。本作は、様々なコミュニティに入り込み、そこでの人々の生き方を写す作品で高い評価を得てきた作家が、自身のルーツに向き合った重要なシリーズである。地縁や血縁を超えて人々が共に生きるコミュニティのあり方が、エコロジーの思想にもつながる示唆的な作品である。 |