BODY 21-2
| 作家名（日） | 青木千絵 |
|---|---|
| 作家名（英） | AOKI Chie |
| 制作年 | 2021 |
| 素材・技法 | 漆、麻布、発泡スチロール |
| サイズ | H35 × W99 × D70cm |
| 著作権表示 | © AOKI Chie |
| 収蔵年 | 2022（作品購入年月日：2022/03/10） |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1981年岐阜県(日本)生まれ。 金沢美術工芸大学にて漆に出会い、漆の奥深く引き込 まれる漆黒を通して人間の内面世界を表現したいと 考えるようになった。抽象的な形態と普遍的な身体が融合し、孤独や葛藤といった複雑な感情が渦巻く身体としての「BODY」シリーズの制作を一貫して続けている。 青木はもともと漆をシェルターのように内面を守り閉ざすものと捉えていたが、近年では、漆の鏡面に見る人の姿を映し出し、周囲と溶け合っていく人間存在のイメージへと変化しつつある。抽象的な塊と融合する身体を徹底的に追求する姿勢は揺るぎなく、作品は軽やかさを増している。《BODY 21-2》の滑らかな曲線はそうした周囲と溶け合う身体として表現される。 漆を何層にも塗り重ね、徹底的に磨き上げる技法はまさに伝統技術に支えられたものであり、抽象から具象、あるいは具象から抽象へと滑めらかに変化し、人 間の存在そのものを表出する身体の造形を可能にし ている。本作は、伝統的な素材を用いながら、現代に生きる身体が内包する感情世界や周囲の環境と緩やかに結ばれる関係性など、現代的な視点を有する作品である。 |