Bone Flower_Yayoi
| 作家名（日） | 奈良祐希 |
|---|---|
| 作家名（英） | NARA Yuki |
| 制作年 | 2021 |
| 素材・技法 | 半磁器（磁土・大樋土） |
| サイズ | H33 × W18 × D18cm |
| 著作権表示 | © NARA Yuki |
| 収蔵年 | 2022（作品購入年月日：2022/03/10） |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1989年石川県金沢市(日本)生まれ。 茶陶大樋焼の家に生まれ、東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻を修了し、現在は建築事務所を主宰しながら陶芸制作活動を展開。アーキテクト、プロダクト・ ディレクター、アーティストの顔を持つ。奈良は「設計の陶芸」を標榜して制作。「陰翳礼讃」の着眼点から、 金沢特有の自然風土を作品の陰影に映し、工学的かつ工芸的な手法を用いている。建築が揺らぎを凝結させた「凍れる音楽(frozen music)」と呼ばれるように、 奈良は縄文や弥生文化を参照しながら、太古からの生 命リズムの波形を、流れる音楽のようにCADとプログラミングで設計し、3D空間に凝結させる。「設計の陶芸」は、陶芸オブジェクトではなく、建築と工芸という領域を超え、モノとモノ、コトとコトの邂逅を果たす新しい表現形態であるということができる。 奈良は「Bone Flower」のシリーズを2016年に発表し た。このシリーズの制作プロセスは、設計したデジタ ルデータをガイドにしてタタラ作りの粘土を手作業でカットアウトし、切り抜いたピースをろくろ上で組み立てて成形するという伝統的な陶芸技法を駆使し、 一貫して手仕事で制作している。5回の焼成を経て、 徐冷に2日。一瞬の揺らぎを窯内で凍結させる。本作は、これまでの磁土に大樋の里(金沢市内)の陶土をブレンドして作品形状に強度を増した。加えて、わずかに人肌のような色も獲得し、作品と人が親密な距離を保っている。 |