フルクサス・バランス/ヴァージョン1995

作家名(日)塩見允枝子
作家名(英)SHIOMI Mieko
制作年1995
素材・技法紙、木製箱、金属
サイズ箱:H5.4×W26.3×D35.5cm、紙製カード:H22.9×W31.9cm(34枚)
著作権表示© SHIOMI Mieko
収蔵年2022(作品購入年月日:2022/03/10)
受入方法購入
解説1938年岡山県(日本)生まれ。

東京藝術大学音楽学部楽理科に在学中、小杉武久らと共に「グループ・音楽」を結成し、即興演奏やテープ音楽の制作に取り組んできた。1964年にニューヨークへ渡り、ジョージ・マチューナスが主導し、世界的な展開を見せた芸術運動である「フルクサス」に参加。帰国後はイヴェントをパフォーマンスとしても発展させた。また、国内外で多数のフルクサスの企画に携わり、1990年代には電子テクノロジーに興味を持ち、フルクサスのイヴェントを当時の電子技術で解読した《フルクサス・メディア・オペラ》を企画し上演した。以後、ひとつのコンセプトを多様な媒体で作品化するトランスメディアの手法により、音楽、パフォーマンス、視覚作品など複数の分野にわたる制作を続けている。

詩的なアクションである「イヴェント」が21種収録された《イヴェント小品集》や、塩見が展開してきたトランスメディアの概念である「ある媒体から次の媒体に移すことによってその創造的な進化を継続させる」の源泉といえる「ウォーター・ミュージック」シリーズ、そして、音楽に物としての形を与え、音と言葉と行為の連鎖をユーモアとともに提示する「音楽の小瓶」シリーズ。多くのフルクサスの作家がグラッパ瓶をデザインした「グラッパ・フルクサス」プロジェクトにおいて制作された、《グラッパ・フルクサス 音楽的な胎児》と《グラッパ・フルクサス 12の音楽の胎児 #1 Preludio》。フルクサスのメンバーとのコラボレーションによる詩的なゲームとして考案された《フルクサス・バランス》のエディション作品。全10作品には、塩見のメディア横断的な流動性、不定性などの概念が通底している。

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