copula

作家名(日)毛利悠子
作家名(英)MOHRI Yuko
制作年2020
素材・技法鉄、ケーブル、モーター、スプーン、磁石、自転車のホイール、電球、毛ばたき等
サイズサイズ可変
著作権表示©︎ MOHRI Yuko
収蔵年2021(作品購入年月日:2021/03/16)
受入方法購入
解説1980年神奈川県(日本)生まれ。

磁気や電気、音や光、空気の動き、そして重力などの物理現象を用いて、環境において変化する「事象」に焦点を当て、インスタレーションや彫刻を制作している。身近にあるオブジェを機械仕掛けの装置に組み込む毛利の表現は、物理現象や電気工学などの知識を取り入れながら、人間と世界との新たな関係性の再構築を提案している。また、美術史への考察が深く、当館所蔵作品ではマルセル・デュシャンやジョン・ケージへのオマージュがある。

タイトルがラテン語で「連結」を意味するように、 《copula》はオブジェとオブジェ、鑑賞者と作品、作品と周囲の環境など、様々な要素が見えない力でつながり、私たちが生きている世界のあらゆる関係について目を向けさせる。本作は設置場所を特定せず、パーツごとの間隔も自由に設定できるため、場と人と作品との間に無限に新しい関係を作り出すことができる。さらに、視覚や聴覚に障害のある鑑賞者も、 作品から生じる音や光、運動に反応し、作品を取り巻く環境の一部となるような鑑賞体験が可能となる。 《Decomposition》では、木製の台座に載せられた果物に電極が刺されている。この電極は果物内部の水分量つまり電気抵抗値を計測している。その抵抗値がシンセサイザーの音程を決定し、刻々と乾燥あるいは腐敗していく果物の変化=変調がアンサンブルとしてス ピーカーより流れ聞こえてくる。毛利作品は、世界に存在する様々な現象や事物がすでにきわめて複雑で流動性に富むものであることを伝えている。

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