DeathLAB:死を民主化せよ
| 作家名(日) | DeathLAB |
|---|---|
| 作家名(英) | DeathLAB |
| 制作年 | 2018 |
| 素材・技法 | 3Dプリント、映像 |
| サイズ | 模型(H30 × W90 × D40cm)、映像5点(2分8秒、1分53秒、6分45秒、14分5秒、30分43秒) |
| 著作権表示 | © DeathLAB |
| 収蔵年 | 2019(寄付採納年月日:2019/09/30) |
| 受入方法 | 寄贈 |
| 解説 | 2013年ニューヨーク(米国)にて創設。 DeathLABは、2013年に建築家カーラ・ロスステインが主宰してコロンビア大学の建築・計画・保存研究科に設立された、死、追憶、聖域に関する都市空間を再考する研究・デザイングループである。建築・持続可能性の分野における学際的な研究とデザインの前線に立ち、死、葬送、追悼に対する考え方の変化を都市環境がどのように受け入れ、反映できるかを探求するDeathLABの環境技術は、自然分解と最小限の生態学的フットプリントに基づくグリーン埋葬の推進に重点を置いたものである。世界的に先見性のあるDeathLABのグリーン埋葬技術には、生物学的プロセスと生分解性材料の利用や、生物多様性と環境保全をサポートする埋葬地の設計、処理技術や墓地管理、追悼におけるエネルギー効率と、環境への影響の最小化の促進が含まれる。持続可能な環境技術の利用を検討するとともに、宗教や民俗を超えた葬送のあり方を提唱し、死や悲嘆、癒しに関する社会的実践の間の対話を様々な世代に開いている。 2018年度に当館で開催された個展で制作された 《DeathLAB:死を民主化せよ》は、「人類が共有する 死の運命と地球に対する責任についていかに再認識 できるか」、「現代の都市文化に見合う『生と死の循環』 とは何か」、「個人が死者を追悼し悲しみを癒す空間でありながら、都市のインフラストラクチャーにもなる ような公共空間はどのように実現できるのか」といっ た問いに対する革新的な可能性を示す、DeathLAB チームによって開発された様々なデザインプロポーザルを体現した建築模型と映像資料で構成される。日 本でも2030年には「多死社会」に突入すると言われるが、DeathLABの取り組みは、今を生きる人々が今後直面する死と都市の未来の課題を共有し、従来の思考の境界を拡張しながら、21世紀の死の問題といかに向き合うべきかを問う。 |
