マクドナルドラジオ大学
| 作家名(日) | 高山明 |
|---|---|
| 作家名(英) | TAKAYAMA Akira |
| 制作年 | 2017 |
| 素材・技法 | ミクスト・メディア |
| サイズ | サイズ可変 |
| 著作権表示 | © TAKAYAMA Akira |
| 収蔵年 | 2020(作品購入年月日:2020/03/16) |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1969年埼玉県(日本)生まれ。 演劇ユニットPort B (2002年–)を主宰する高山明は、演劇を媒介にして世界をいかに受容するかという思考空間に観客を招き入れるプロジェクトで知られる。近年は、都市空間自体を劇場化し、ツアー・パフォーマンスやインスタレーションによって、現実の中で活きるプログラムを発表している。 《マクドナルドラジオ大学》は、ムーゾントゥルム劇場(フランクフルト、ドイツ)からのコミッション・ワークとして「日本人が難民を考える」をテーマに2016年に始動。世界各所にあるマクドナルドを大学に見立て、知のベルト(シンク・ベルト)を創出しようという壮大なプロジェクトである。2017年の初演はフランクフルトにある7つのマクドナルドの実店舗で行われた。参加者は講義を注文し、ライブ放送またはアーカイブへのアクセスによって聴講する。教授陣は、アフガニスタン、シリア、パキスタン、ガーナ、イランなどからの移民または難民と呼ばれる人々が務めた。哲学、音楽、建築、生物学、自然科学、ジャーナリズムなど、これまで40以上の講義がアーカイブ化され今後も新しく追加されていく予定である。当館での《マクドナルドラジオ大学》は、実店舗ではなくマクドナルドを模した空間で行なわれ、金沢に住んでいる「教授」と共に制作した新しい3つのレクチャーが追加された。本作品は、現代社会の中で存在が弱々しく消えてしまいがちな人々に声を与え、マクドナルドに集まる人々には聴講によって難民やマイノリティが抱える問題について学ぶ機会を創出するという点で、コミュニケーションとストーリーテリングのメディアとしての役割を果たす革新的な作品である。 |
