プライウッド新地
| 作家名(日) | 宇治野宗輝 |
|---|---|
| 作家名(英) | UJINO Muneteru |
| 制作年 | 2017 |
| 素材・技法 | ミクスト・メディア(MIDIシーケンサー、輸送用木箱、家電機器、楽器、カメラ、プロジェクタ、モニター、映像) |
| サイズ | サイズ可変(タイム・シーケンス 15分40秒) |
| 著作権表示 | © UJINO Muneteru |
| 収蔵年 | 2020(作品購入年月日:2020/03/16) |
| 受入方法 | 購入 |
| 解説 | 1964年東京都(日本)生まれ。 1988年東京藝術大学工芸科卒業。1990年代より家電を用いたサウンド・スカルプチャー「ラヴ・アーム」シリーズを制作・発表する。2004年からは、回転するモーターを工業製品を象徴するアイコンと考え、家電や家具を組み合わせる大規模なサウンド・スカルプチャーとパフォーマンスによるプロジェクト「ザ・ローテーターズ」シリーズに取り組む。戦後の日本における輸入文化受容のあり方や、大量消費・大量廃棄社会への批評性に満ちた作品を制作する。 《プライウッド新地》は、家電や家具、エレキギター、美術品輸送用の木箱といったスカルプチャーによるパフォーマンス、そのライブ映像とサウンド、そして宇治野自身が英語でひとり語りしたドキュメンタリー映像シリーズ「プライウッド・シティ・ストーリーズ」の劇場的な複合作品である。映像は、宇治野の育った練馬区が1970年代から1980年代にかけて、駐留米軍返還地の団地化や大型施設が建ち並ぶことで大量消費の街へと変容していくありさまを基軸に制作されている。映像は3章構成で、第2章では実家の原風景や家族の歴史が語られる。自らの活動を大量に生産されるポップ・ミュージックのアイロニーを含んで「デス・メタル」(ヘヴィメタルの音楽ジャンルの一種)ならぬ「DEATH 工芸美術」と呼んでいた宇治野が、戦後の輸入文化の受容における葛藤を映像シリーズでシニカルに語る。物質文化の西洋化をDIYで独自に組み合わせたサウンド・スカルプチャーの動きでユーモラスに表現した、日本が抱える課題の本質に迫る作品である。 |
