photo: SAIKI Taku

拘束のドローイング8:誕生の裂片

作家名(日)マシュー・バーニー
作家名(英)Matthew BARNEY
制作年2003
素材・技法グラファイト、水彩絵具、ワセリン、紙、ポリカーボネート製フレーム、ナイロン繊維、アクリル、ヴィヴァック
サイズH91.4 × W162.5 × D104.1cm
著作権表示© Matthew BARNEY
収蔵年2004(作品購入年月日:2004/03/31)
受入方法購入
解説1967年サンフランシスコ(米国)生まれ、ニューヨーク在住。

大学で医学を学んだ後、美術と体育学を専攻し、ファッション・モデルなど多彩な経験を持つ。1980年代より彫刻と映像を中心に制作してきている。映像作品では、自らの彫刻作品や自らを登場させている。シリコンやプラスチックなどを巧みに用い、肉体の生物学的な側面に注目する一方で、神話的意匠を繰り返し持ち込むことにより、荘厳な作品世界を作り上げている。

本作品はバーニーの代表的なシリーズ作品「ドローイング・レストレイン」のうちの1点である。ドローイングを行う際に身体に拘束、制限を与えるという意味のタイトルからは、人間の身体とそれを取り巻く世界、あるいは身体の内部での活動やエネルギーといった普遍的なテーマを扱うシリーズであることが窺える。透明なアクリルでできたテーブル状のケースの中にはポリカーボネート製のフレームがあり、その中にはワセリン、グラファイト、ドローイングが収められているが、これは、受精の後、最初に起こる細胞分裂による亀裂、すなわち「誕生の裂片」をイメージしたものである。小さな裂片から繰り広げられる壮大な世界が、バーニー独自の造形言語によって展開される重厚な作品である。

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