石地蔵尊像
| 作品名(ヨミ) | イシジゾウソンゾウ |
|---|---|
| 作品名(総称) | 石地蔵尊像 |
| 作家 | 安藤照 アンドウテル |
| 制作年(西暦) | 不詳 |
| 材質・形状・技法 | 石 |
| 形状(縦・高さ)cm | 75.0 |
| 形状(横)cm | 22.3 |
| 形状(奥行き)cm | 21.0 |
| 形状(その他) | 直径13cm,高69cm |
| 美術館分類コード | S-013-001 |
| 作品解説 | 地蔵菩薩(ぼざつ)は、すべての人々を教化し助ける仏として古くから信仰されている。まず、素材。材質自体の表情が穏やかな砂岩である。次に、背面の舟形光背、右手の錫杖(しゃくじょう)、左手の与願印など地蔵であることを示す形の表現を必要最小にとどめている。このため、目を閉じた静かな表情の頭部から控えめな衣紋線を刻まれた柔らかくたくましい体の印象が強まり、大きな包容力を感じさせる。加えて、胸の膨らみは慈愛の仏に日本の「母」の像を重ねあわせたような雰囲気を生み出している。 地蔵(じぞう)菩薩(ぼさつ)は、すべての人々を教化し助ける仏として、古くから信仰されている。しかし、本作はそのような信仰の対象としてつくられたものではなく、表情が穏やかな砂岩を素材とし、表面的な細部の写実性より、量感の表現という造形性を探究した作品であり、安藤の特徴がよく表れている。単純化された背面の舟形(ふながた)光背(こうはい)、右手の錫杖(しゃくじょう)(遊行僧が山野を巡行するとき携帯するつえ)、左手の与願印(よがんいん)(造形表現された仏像などで手の指の屈折や形で表された手印の1つで、与願は手のひらを見せて何かを与える印)など地蔵であることを示す形の表現は必要最小にとどめられ、衣紋(えもん)もかすかに分かる程度の控えめな線刻で表現されている。このため、目を閉じた静かな表情の頭部から衣紋(えもん)線を刻まれた柔らかくたくましい体全体への印象が強まり、大きな包容力を感じさせる。(平成25年度小企画展「石彫・木彫の美」解説キャプションとして作成) |