セルロイドのサンタクロース(三太九郎)

コレクション分類世界の民族玩具
都道府県 or 国名日本
地域アジア
材料セルロイド
製作年代1920-30年代
寸法(㎜)230×80×65
資料解説 サンタクロースが日本で最初に描かれたのは明治31(1898)年のこと。日曜学校の子ども向け読本に「さんたくろう(三太九郎)」という物語が掲載され、その扉絵に北国の老爺・さんたくろうが見える。ロバを従え、右手にクリスマス・ツリー、左手に杖を持ち、長いフード付きのコートをまとって表情は少々かたい。
 大正時代に入り、サンタクロースが児童雑誌や百貨店の歳末セールにも登場して、都市部を中心に愛され始めた頃、第一次世界大戦後のバブル経済の影響を受けて、玩具業界も活況を呈し、新素材であるセルロイドを用いて玩具や人形が盛んに作られていた。
 大正末期から昭和初期にかけて作られた本品は、聖ニコラウスを思わせる長いローブをまとっており、20世紀初頭のサンタクロースの姿をよく伝えている。戦後になると、サンタクロース人形の上着丈は短くなり、赤いズボンがしっかり見える姿に変化する。
公式HP資料説明https://japan-toy-museum.org/archives/monthly/クリスマス*「セルロイドのサンタクロース」

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