ノアの方舟
| コレクション分類 | 世界の民族玩具 |
|---|---|
| 都道府県 or 国名 | ドイツ |
| 製作地 | エルツゲビルゲ地方ザイフェン |
| 地域 | ヨーロッパ |
| 材料 | 木 |
| 製作年代 | 1980~90年代 |
| 寸法(㎜) | 130×250×90 |
| 資料解説 | エルツゲビルゲ地方は、14世紀頃から鉱業で繁栄したが、17世紀に入ると資源が枯渇し、やがて廃坑。人々はろくろを回して木工品を作り、近隣の都市への行商を通して生計を立て始める。町々の歴史を物語るように、玩具の題材には錫鉱石の採掘の様子や正装した鉱山職人の姿、そして玩具売りの姿が繰り返し取り上げられる。19世紀、すでにこの地方産の「ノアの方舟」はアメリカ合衆国へも大量に輸出されていた。善良なノアの一家が神の命によって方形の舟を建造し、すべての動物を一対ずつ、その舟に乗せて大洪水を逃れたという『旧約聖書』の記述がもとになっており、エルツゲビルゲ地方のノアの方舟は、安息日の日曜にも遊んでよい玩具として大歓迎を受けた。本品は、ザイフェンのクリスティアン・ヴェルナー(Christian Werner)工房製。 |