閣氏(カクシ)

コレクション分類世界の民族玩具
都道府県 or 国名韓国
製作地韓国(朝鮮半島)
地域アジア
材料布・竹・紙・草の葉
製作年代1929(昭和4)年
寸法(㎜)113×55
資料解説『朝鮮玩具図譜』(尾崎清次著/1934・昭和9年刊)第六図掲載品。尾崎の収集当時、本品閣氏の髻は草の葉で、その草を細い竹にさし込んで頭としていたが、現在、いくつかの部分が失われている。細竹の胴部に、上着の「チョゴリ」(襦)と巻きスカート「チマ」を着けている。尾崎は、図譜のなかで、閣氏に目鼻を付けると、妖怪「トッカビ」となるという伝説があるが、一夜、便所内に閣氏を置いて、その後、これを取り出して顔を描けば何事もないという伝聞を記している。さらに尾崎は、村山智順『朝鮮の鬼神』(1929・昭和4年)より、「トッカビといふ鬼神は形態要望服装等は全く不明であるが、唯月経の血が箒に附着したものとか古い器具は此の鬼となるといふ俗説がある。此の鬼は非常な悪鬼で人に仇をするから衆人に畏れられてゐる、しかし馴れ親しむと金銀を持って来てくれる、又婦人に挑むことがあるが、之に応ずると金持になり応ぜないと貧乏人になると云ふ」との一節を紹介している。

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