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枕状溶岩

大分類自然物
所在地目手久
公開解説 枕状溶岩とは、海底で噴火した溶岩が海に流れ、それが海水で急に冷やされて枕状(円形、楕円形状)に固まった岩石のことである。
 海底に流れた溶岩は、海溝に流れ込んだ後、他の堆積物と混ざり合って隆起し、現在地上に現れている。太平洋やフィリピン海の海底地殻(プレート)はゆっくりと移動して、水深7000mよりも深い日本海溝や琉球海溝に沈み込んでいる。恐竜時代に深海底に噴出した溶岩は海底地殻の移動によって昔の海溝にまで達し、沈みこんだ後に堆積物と一緒に隆起して地表に顔を出している。
 枕状溶岩の表面は、急激に冷やされるので火山ガラス状になっている。この表面は急冷周縁層(チルドマージン)と呼ばれている。浅い海底でこの枕状溶岩は、表面にガスや水蒸気が抜けた痕が残されているが、強い水圧がかかった深海底に流れ出た枕状溶岩にはその痕が見られない。ここの枕状溶岩の表面にはガスや水蒸気が抜けた痕が見られないので、深海で起こった火山噴火によって流れ出た溶岩であることがわかる。
 徳之島では他に井之川中学校前と亀津南岸に見られるが、両方とも標高が低い海岸に位置するのに対し、目手久のものは標高100m前後の高い箇所に所在するのが特徴である。
公開解説引用鹿児島大学総合博物館 2005『Newsletter』№10 
※岩石の所見については鹿児島大学教授より教示を得た。

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