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阿三(鹿浦)

大分類集落
所在地伊仙町阿三
公開解説大字  阿三(あさん/アサン)
行政区 鹿浦

阿三は明治20年に浅間(アサマ・方言名はアザマ)から阿三に村落名が変更された。その年に鹿児島県庁は奄美諸島全域の村名を整理し、同名の村落がある場合はより南に位置するものを別の名称に変えた。例えば、奄美市名瀬の金久はそのままとし、大和村の金久は大金久に変更された。当時、天城にも伊仙にも浅間があったため、伊仙の浅間は阿三に変えられたのである。阿三の西側を流れる鹿浦川河口には天保14(1843)年に鹿浦港が開かれた(伊仙町誌1978)。最盛期には100戸ほどの戸数を数える集落が河口部に形成された。昭和51年に水害で壊滅的な被害を受け、現在は1戸が残るのみとなった。しかし、行政区は往時の盛況を反映してか、鹿浦(シカウラ)のままになっている。
公開解説引用津波高志編 2015「伊仙町における村落の空間構造」『伊仙町の文化遺産』 伊仙町地域文化遺産総合活性化実行委員会
伊仙町誌 1978

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