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六月燈

大分類民俗
所在地伊仙町全域
公開解説個人聞き取り資料
聞き取り場所 伊仙町阿権・阿権八幡神社

 阿権集落の六月燈は豊年豊作祈願の祭。
 阿権で六月灯が始まったのは明治の末頃で、旧暦の6月15日前後の「己亥」の日に行われている。「豊年祈願」の意味合いをもち、米作りをしていた頃は、その年の一番最初に収穫した米で団子を作り、御神酒と共に供えていた。昭和50年代前半頃までは、各戸で趣向を凝らした提灯が参道に吊るされ、境内では、奉納相撲や民謡大会が行われたりして、全島各地から参加者がいた。
 現在は、参拝者に巫女役の高校生がシキをし、団子を一つずつ配る。境内にはこどももたちが手作りした灯篭などが下がり、ステージでは様々な催しが行われ、集落の住民が楽しめるよう青年団等が中心となって活動している。
 ※阿権八幡神社は、もともと平家の祖先や谷口家の祖先がそれぞれ氏神様として別々に拝んでいたが、明治中期に境内を拡張しほぼ現在の広さになった。以前は参道の入り口に木製の鳥居があったが、老朽化が進み、寺自体も石垣が崩れかけたりと危険な状況にあったため、集落出身者の尽力により整備された。御神体は、文武の神・島守りの神
公開解説引用幸田宗行著「阿権の昔話」
伊仙町町誌P542「佐仁の民俗」笠利町文化財報告№8
文化遺産を活かした地域活性化事業報告書

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