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三月三日(節句)

大分類民俗
所在地徳之島全域・伊仙町全域
公開解説個人聞き取り資料
聞き取り場所 伊仙町目手久・コー(川)の墓

 旧暦3月3日は、節句といって墓参りをする。節句の墓参りは供える植物が決まっており、3月3日は蓬、百合、ウズル(オオシマウツギ)を供える。各家庭で、フチムチ(蓬餅)を作り(最近は家庭で作らず、市販のものを用意することが多い)墓参り用のシューケと共に墓前に供え、その後全員で墓前にて食べるのが習わしであり、墓前で家族が揃って先祖の話をすることで、供養になる…というもの。
※徳之島では、三月三日は「お墓参りをする日」という習慣が根付いているが、沖永良部以南では「浜下りをする日」として、新浜踏ましなどをする習慣があり、お墓参りをすることはない。
 節句に供える植物については、中部と西部は決まっていないらしく、蓬、百合、ウヅルを供えるのは東部だけの習慣のようである。
 シューケは、重箱に海の物や山の物を詰めたもので、墓参りの際に持って行く。
公開解説引用1978「年中行事」「伊仙町誌」伊仙町誌さん委員会539P
徳之島事情 復刻版P24(儀式慣例)
文化遺産を活かした地域活性化事業報告書

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