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【町指定】天城遺跡

大分類遺跡
所在地木之香
公開解説【町指定文化財】

 平成2年に発見され、平成5年に発掘調査が行われた。調査の結果、縄文時代後期の嘉徳式土器と奈良、平安時代と対応する兼久式土器、チャート製の石器が発見された。
 チャート製の石器は、基盤層(石灰岩風化土)の上層から出土している。発掘調査報告書によると、土器が出土する層よりも古い層から発見されたチャート製の石器は、土楔形(くさびがた)石器や台形石器と呼ばれ、縄文時代よりも古い旧石器時代の石器群と類似するようである。このことからチャート製の石器群は今から約25000年前の旧石器時代に作られたと推定されている。また、こうした石器の様相は、台湾、香港、東南アジアに広がる「不定形剥片(はくへん)石器文化」と関係すると考える専門家もいる。
 チャート製の石器は天城町カマントゥ遺跡、伊仙町佐弁遺跡、宮戸原遺跡などから採集されており、徳之島は琉球列島の中でも旧石器時代の遺跡が密集する地域として注目されている。
 伊仙町の小島では28000~25000年前に堆積したAT層(姶良・丹沢火山灰層)が確認されており、こうした降灰年代が明らかな火山灰の下から石器群が発見されれば、旧石器時代に徳之島に人間が住んでいた確かな証拠となるであろう。

指定年月日 平成13年3月21日
公開解説引用伊仙町教育委員会 1994『天城遺跡・下島権遺跡』 伊仙町埋蔵文化財発掘調査報告書(9)
国立科学博物館(編) 2001『日本人はるかな旅展』 NHK
小田静夫 2002『遥かなる海上の道』 青春出版社

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