| 公開解説 | 母親が女で一つで三人の子供を養っていたが、山畑をあけてくるようにと山へ行かせると、三名とも仕事はせずに的を射る稽古ばかりしている。隣人がこれを見て母に告げたので、母は三人にそれぞれ三月十日分の飯米を作らせ、それを持って思い思いの仕事をしてこいと家を出す。三人は再会の日を約して別れ、約束の日には、長兄は鍛冶に、中の兄は大工に、下の弟は盗人になって帰る。殿様から「私の枕を盗むことができたら財産を譲り、できないときは石のように立てて一生の門の番にしてやる。賭けをしないか」と使いが来る。末弟は、上の兄に鉤千本を作って縄に掛けること、 中の兄に木馬と笛三本と水入れとを作ること、母にもち米三斗にソージの魚三十斤を入れてごちそうを作ることをそれぞれ頼む。末弟はごちそうを殿様の家の番犬に食わせてほえないようにし、番人の頭と畳に鉤を掛け、殿様の耳に水入れの水をそそぐ。殿様は鼠が小便をしかけたかと思い、家来を呼ぶ。一人が起きて火をつけようと火吹き竹を吹くと笛が鳴る。末弟は木馬を置いて、殿様の馬に枕をたずさえて乗って逃げ帰る。翌日殿様が末弟のてのひらを調べると太陽の形、足の土ふまずには月の形が付いている。殿様は観念して最愛の娘を末弟に与え、末弟は殿様のあと継ぎとなった。 仕事は神からの授かりものだ。 |
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