ウナリ神様

大分類伝承
公開解説検福村に住んでいた若い男が愛する娘へわらぞうりをプレゼントしたが娘は自分で使うのはもったいないので恋しい男のウナリ(妹)に履いてもらった。ウナリはぞうりを履いて検福洞へ水汲みに行った。そんなこととも知らず牛に水を飲ませに来た男は 洞穴入口にあったぞうりを見て愛しい娘が居ると思い込み洞窟の中へ・・・中で男が告白。実の兄にあってはいけない告白をされたと信じ込んだウナリは死を覚悟ですべてをまかせてしまった。男はなんの不信もいだかずに先に帰った。夕暮れになっても ウナリが帰ってこないのでウナリと仲が良い娘の所へ行ってこのなりゆきがわかった。村人たちと夜通し探したが見つからず・・・このような悲しい出来事があってから”ウナリ神様”が祭られるようになった。
公開解説引用水野 修採話徳之島民話集(西日本新聞社, 1976.発行) 12~13ページ 歴史民俗資料館所蔵

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