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【町指定】禅僧座像

大分類美術工芸品
所在地伊仙東花津川
公開解説【町指定文化財】
 昭和20年終戦までは、伊仙東花津川(けつこう)集落の鎮守の神として、五穀豊穣、武運長久を祈願されていた。また、毎年旧暦8月15日には、手踊りが奉納されていた。境内の西側には、万延(まんじ
ゅ)2年(1861年)酉8月15日献納した碑がある。この彫刻は、上面縄の通称ムトゴウ(本川)と称する一帯から産出する岩石で作られている。。この座像は、アガレン山に安置されており、姿から禅僧座像と考えられる。ハスの花の台座に乗った状態で、高さ35㎝(台座を含めると52㎝)、横幅は45㎝、重さは約60kgある。右目には翡翠がはめ込まれていた。
 このように島産の石材を使って彫られた石像は少なく、伊仙町における宗教、信仰の変遷を極める上で大切である。また、このコンクリ-ト造りの祠は、東伊仙集落民で寄付によって、昭和17年に建立されたそうである。

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(町指定文化財台帳引用文)
 東伊仙、個人宅が祭主となっている。花津川部落の氏神で、毎年旧暦8月15日が祭日とされている。戦前は盛大に部落行事としておどりなどが奉納されたが、現在は荒廃しつつある。この彫刻は、上面縄の通称ムトゴウと称する一帯から産出する岩石で彫刻されている。彫像の全体の姿からして禅僧の座像と考えられるが、蓮の花の台座に乗った状態にあり、正確な記録もなくこれからの調査を要するが、このように島産の石材を使って彫られた石像は少なく伊仙町における宗教、信仰の変還を究める上で大切で、また彫刻工芸の面からも文化的価値があり、文化財に指定し保護する必要がある。

所在地   伊仙東花津川
指定年月日 昭和53年2月23日
公開解説引用伊仙町誌編さん委員会 1978『伊仙町誌』
伊仙町指定文化財台帳

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